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霞外籠逗留記 感想

霞外籠逗留記(かげろうとうりゅうき)

霞外籠逗留記 

メーカー

発売日

レイルソフト2008年07月25



-愛憎渦巻く幻想譚-


シナリオCG音楽システム主人公エロ萌え総合
82








・シナリオ(7/10)

概要

青年は気がつくと大河の上、古風な渡し船に揺られていた。
c547305chara1.jpg

割れた般若の面を被った渡し守の女は、
「お前の望んだ場所へ行くのだよ」と告げるが、
青年の記憶はなぜか曖昧になっており、
ただ「今までいたところではないどこかに行きたい」という望みがあるのみだ。

渡し守に案内されるままに渡されていった先は、
大河に浮かんだ中州に築かれた巨大な木造建築物。
渡し守が言うには「旅籠だよ」とのことであるが、
その内部は単なる旅館とは思えないほどの多種多様な部屋・空間に満ち満ち、
水路まで流れている迷宮の如き小世界であった。

主人公は旅籠で日々を送るうち、
・旅籠の管理人の一族の末裔である令嬢
c547305chara2.jpg

・館内の図書室に住まい、若い男の肉を好むと畏怖される鬼女
c547305chara3.jpg

・世事に疎くどこかしら茫洋とした頼りなさを感じさせる琵琶法師

c547305chara4.jpg

といった女性たちと知り合う。
彼女たちとの仲が深まるにつれ、
青年はこの旅籠に留まりつづけるか否かの選択を迫られるようになる。

彼女たちと送る日々を捨て去りがたく、
青年が旅籠に留まることを望むようになった時、
渡し守が現れ、青年の記憶を回復させ、問いかける。
c547305chara5.jpg

---お前はもともといた場所から逃げ出したくって、ここに来たんだ---
---さあ、どうする? ずっとここに居続けるかい?---
---それとも、もといた場所に帰るかい?---

青年は、果たしてどちらの道を選択するだろうか。


お手伝いさんもいるよっ!
c547305chara6.jpg









今作はシナリオの構成やストーリー性などが、ずば抜けて素晴らしいという作品ではないと感じました。
シナリオだけ見るなら、あくまでも普通の話。 しかしながら、違った面白さがあるゲームです。

一般的なエロゲの楽しさが"美味"と例えるなら、 今回の作品は"珍味"。 万人受けする作品ではありません。
その最たる理由は、 やはり今回一番の特徴である文章の独特さでしょう。

文体自体が古く遠回しな言い方。普通なら知らない語句をどんどん使ってきます。
正確な文章の意味は受け取りにくくなりますが、 反面、作品の雰囲気がグッと増していると思います。
おかげで作品にのめり込むことが出来ました。 私が一番魅力に感じたポイントはそこ。

「作品の雰囲気に酔うことが出来る」

ここが評価が高くなった所です。作品の雰囲気に入り込めるか、入り込めないか…
その辺が評価を二分する所でしょう。


また、私は知らない語句を辞書引きながらプレイしたりするのが好きなので、 これはこれで面白い。
個人的にエロゲ・ギャルゲの面白さには、雑学や語彙力が増えるところにもあると感じています。
今回は日常的にはあまり触れない語彙などがあり、辞書片手にニヤニヤしながらプレイ出来ました。


しかし、 もっと簡単な言葉で収まるのに、わざわざ難しい言葉を使っていることに対して、
文章がまわりくどくて、テンポが悪いと思う人もいるでしょう。 そのように感じる人はこのゲームと相性が悪いです。

また、文章云々を抜きにしても、 序盤は思ったよりまったりと話が進んでいたようにも感じました。
もう少しシナリオ的な意味でのメリハリが欲しいかなぁ…と。

後半に関しては、 ヒロインの攻略を進め物語の核心に触れたとき拍子抜けしてしまった。
話の根幹となる旅籠の存在理由がちょっと残念だったかな…


おすすめ攻略順序は司書→琵琶法師→令嬢→渡し守です。
ただし、私は令嬢からプレイしても十分楽しめましたのでそこまで固執しなくても大丈夫なはずです。


なんでも今回のシナリオライターさんである希氏は、泉鏡花(1873-1939)が好きだとかなんとかで今作は非常に似た作風であるらしいです。
幻想文学…私には疎い話ですが、 興味がある人はその辺を調べてみると面白いかもしれません。
掘り下げようと思えばいくらでも掘り下げられる。それもこの作品の魅力でしょう。




・CG (8/10)

原画担当は「めいびい」先生。


今作の雰囲気と非常にマッチしています。 どこか淫靡で…どこか妖しい…
そんな得体の知れない印象を与えさせる絵です。

キャラの立ち絵・イベントCGの良さもそうですが、 背景が綺麗だったのがとても嬉しかったですね。
本当にこの宿に泊まってみたいと感じました。

立ち絵・背景・イベントCG、どれも見てもすばらしかったです。 そしてエロい
体のラインや赤みが興奮を誘いました。 軽くファンになってしまいそうです。




・音楽(8/10)

かなり良かったですめ。 曲数は少ないながらも一曲一曲がシーンにマッチしていて、 ゲームにのめり込ませてくれました。
楽器には詳しくないので間違っていそうですが、 和楽器みたいなのが多用されていて雰囲気が出ていました。

「南の森の奏で人」「カスミカゲロウ」は特にお気に入り。
作品の雰囲気を存分に引き立てる出来であり、 個人的には不安要素は皆無です。

独特な文章・作品にあった絵…と、 音楽以外の印象が強く残ってしまいそうなものですが、 それに負けず劣らずとインパクトを与えてくれる音楽です。




・システム(8/10)

今作でもっとも力を入れている部分であるのがこのシステム面でしょう。
百聞は一見にしかずということで…


※以下画像をクリックで拡大(別ウィンドウ)
コントロール.JPG

他のゲームと比べて特に目新しいのは
「文字サイズ変更」や「文章表示位置切替」、「文章方向切替」などではないでしょうか。


コントロール2.JPG

文章背景の透過率もあってとても嬉しいですね。



少しではありますがスクリーンショットを…
全部バックログの状態です。ページ単位のバックログなので、 実際1ページ辺りこのくらいの文章が表示されます。


縦書き・文字大・右上配置
sample.JPG

縦書きで文字大の場合、ご覧の通り画面いっぱいですので、 配置位置はほとんど関係無い感じでした。

また、 「ルビ(ふりがな)のON/OFF」については単体の機能ではなく、
フォントサイズの変更(大中小)に統合する形で「大のみルビを表示」 となったようです(公式HP参照)



横書き・文字大・左上表示
sample2.JPG

見ての通り、同じ文字大でも縦書きに比べるとやや小さいです。
横書きの場合文字大でもこのぐらいなので、 文字中・小に変更すると文字が小さすぎて読みにくかったですね。
ちなみに立ち絵もしっかり位置が変わってます。



縦書き・文字小・右下表示
sample3.JPG

文字小の場合、 800×600のサイズでは読むのが辛いほど文字が小さいです。
縦書きでこれですから横書きの文字小など読めるレベルじゃないです。
正直横書きの場合中サイズでも見にくいです。
作品の雰囲気からして縦書きが似合うと思いますので深く気にしませんが、 横書きでの文字サイズには個人的に不満が多かったですね。

他の作品に比べて自分なりのカスタマイズ可能ですが、 何から何まで自分の好きなように出来るというわけでありませんでした。
それでも縦書き・横書きの変更が可能なのは珍しく、 今後のライアーソフト/レイルソフトのシステム面での向上が楽しみになりますね。

残念だったのは文章の表示の方に力を入れすぎて、 右クリッリや中クリック・スクロール等設定変更が出来ない、 という基本的な項目での不満があった点です。
私はスクロールで文章を進める事が多いのでこれが一番辛かったですね。




・ディスクレス起動可(たしか)
・ボイスカットオフ機能あり
・ウィンドウ透明度調整あり
・セーブ100(だったような…)
・スキップは早め
・シーンスキップなし(ただし前の選択肢に戻るはあり)
・バックグラウンドでの起動可
・CG鑑賞、シーン鑑賞、音楽鑑賞あり
・ルビ(振り仮名)あり




・主人公(6/10)

特に取り柄がないのが特徴の主人公ではありません。
しっかりとした躾を受けており、礼儀作法などを自然とこなしてしまいます。
現実にいたらやたらと礼儀正しい好青年でしょう。

ただ、 記憶がないと言いながらもそつなく何でもこなしてしまうため、 特徴が無いよう感じてしまいました。
考え方はしっかりしていて大人びた主人公です。 なんでモテるのか不思議で仕方ないタイプの主人公ではないでの安心してください。

個人的な好みを言えば、 なんでもかんでも状況を簡単に受け入れすぎているかなぁ…と思う点、
そしてとにかく危機感が足りなく限りなく鈍感な点が気になりました。

といっても主人公の会話より、 地の文の方が圧倒的に多い作品なので深く考える必要はないでしょう。
まぁ可もなく不可もないだろうということで6点にしました。




・エロ(6/10)

意外と、マニアックなプレイなどはなくエロ要素はそんなに強くありません。
回数、尺と程よく、シナリオに悪影響を与えるものではありませんし、
エロがあるからこそ一層淫靡な雰囲気が増してよかったです。
ただ、絵がとにかくエロい。

私同様に凌辱系が苦手という人の為に報告しておくと、 凌辱はないと言って問題ないと思います

ちなみにFC特典ディスクでお手伝いさんとエッチが出来ます。




・萌え(4/10)

萌えゲーではないので、プレイ中は特に萌えませんでした。
でもお手伝いさんと、お姉ちゃんは萌え萌えです。かわいいです。




・プレイ時間

シナリオ(話の流れ)としては長いものではありませんが、 文章量はかなりあります。
一画面に大量の文章がズラズラっと表示されるため、 読み飛ばしてしまうと短く感じてしまうでしょう。

飛ばさずしっかりと読むと結構時間がかかりました。
その上わからない語句などを調べていると更に時間がかかります。

かなりゆっくりプレイしたので全部で15~20時間程だった気がします。
(正確な時間を計っていないのでちょっと信憑性が薄いです)




・全体として(総合82/100)

シナリオのトリック(ネタ)自体はそんなにレベルの高いものではありませんが、
珍しい文章表現・作品にあった絵と音楽で総合的にかなり楽しめました。

もはやエロゲというより小説です。 ここまで読ませられる作品もなかなか無いですね。
文庫本で出たら思わず買ってみたくなります。 個人的には一気に読破するというより、
時間が空いた時にコツコツと読み進め時間をかけてじっくりプレイしたいです。
(読み進めていて疲れる的な意味でも)


声優さんに関してですが、令嬢(CV:天水るみ)がちょっと気になりました。
演技が上手いと思うこともあれば、逆にこれはないなぁという時が多かったですかね。 あとは何となく滑舌が…

演技に関しては鬼女(CV:香澄りょう)にも上手い点と気になった点と両方ありましたが、
後者の場合はキャラクター的に求められる演技力が高すぎるので仕方ないかなぁ…と。

他キャラは特に気になりませんでした。 お手伝いさん’s(CV:草柳順子)はハマり役でかなりよかったです。


購入を迷っている人は体験版を是非プレイしてみてください。
体験版が実に良くこの作品を表しています。



今まで散々取っつきにくそうみたいなことを書いてきましたが、 軽く苦手程度なら文章に慣れると思います。
高校で習う古文とかに比べたら断然読みやすいです。

体験版で気に入った人は製品版を買って後悔することはないでしょう。
逆に完全に合わなそうな人はやめておいた方がいいです。



今まで全くないというわけではないでしょうが、非常に希少な作風です。
これからもこんな風になかなか出会えないような作風の作品を作って欲しいと思います。

レイルソフトとしての一作目は、メーカーとして作りたかった作品、 目指したかった作品にすることができたでしょう。

個人的にはお勧めの作品でした。


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